風そよぐ柳と水の音が涼しげな風情ある町並み「海野宿(うんのじゅく)」
いつの頃からか、田舎の長野に遊びに行くと必ず「また行きたい」と思うようになった、海野宿。
水路の水音が涼しげな中、そびえる "うだつ" と白い壁。
柳としっとりと落ち着きのある格子戸が、ずっと奥まで並ぶ美しい町並み。
この「海野宿(うんのじゅく)」は、1625年(寛永2年)に北国街道の宿駅として開かれたそうです。これは江戸幕府の初期、徳川家光が第3代将軍に就いた着任したばかりの頃になります。
ずいぶん長い間、大切に保存されているのが感じられますよね。
当時の趣きがそのままに残っているかの通りを歩いていると、まるでタイムスリップしたかのよう。明治以降の建物はもちろん、江戸時代の建物もまだ残っていて、「重要伝統的建造物群保存地区」や「日本の道百選」にも選ばれているのがうなづけますね。
全長650mあるという通りを歩いているだけでも楽しいのですが、海野宿を訪れたら、個人的にぜひ行ってみてほしいおすすめポイントをいくつかご紹介したいと思います。
海野宿おすすめ【1】: 白鳥神社
田中駅側の入り口にある、無料駐車場からすぐそばの、白鳥(しらとり)神社です。なんと、平安時代にはすでにあったそうですよ。
御祭神は、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)、また貞元親王・善淵王・海野広道公の全部で四柱を祀っている神社です。
日本武尊にちなんだ、「必勝、受験合格、勝負事」や、「縁結び、恋愛」、「厄除け、苦難克服、難関突破」「交通安全、旅行安全」のほか、たくさんのご利益があると言われています。
樹齢700年以上と言われる大きなけやきが境内にそびえたっている、なんとも落ち着く雰囲気の静かな神社です。
個人的には、いつも最初にここにお参りして、普段の気ぜわしさから離れて気持ちにゆとりが戻ったところから、海野宿の観光を始めるのがお気に入りです。
海野宿おすすめ【2】:福嶋屋<食事>
雰囲気ある店内で、手打ちの二八そばと、地元産のくるみをたっぷり使った特製おはぎで、まずは移動の疲れを癒して美味しいものでお腹を満足させるのはいかがでしょう?
畳の店内で頂くお食事や甘味で、すっかり充電できたら通りの散策へ。
海野宿おすすめ【3】:橙(だいだい)<ガラス工房>
海野宿に行く目的の大きなひとつ、大好きなガラス工房、「橙」さん。
ひとつひとつ、手で丁寧に作られた数々のガラス作品が、素敵な店内に並べられています。
器ものはもちろん、ランプシェード、涼しげな音の風鈴、ストラップや箸置きなどの小物、またお正月や干支の飾りなど、品ぞろえが豊富なのでいろいろ欲しくなってしまいます。
中でも、地元の東御(とおみ)市特産の胡桃の殻の灰を混ぜ込んだ、懐かしい色合いのオリジナル作品がおすすめ。
なんとも優しいふんわりみどりがかったガラスの色が特徴です。
ガラスの厚み、フォルム、気泡の入れ方で、いろんなバリエーションがある、この橙さんのオリジナルガラスの中でも、この宇宙のような模様のシリーズが特に素敵なんです。
吸い込まれそうな美しさに、すっかり虜です。私は行くたびに、つい購入してしまい、コレクターのようになってしまっています。
吹きガラス体験教室(要予約)や、二階のカフェでゆったりするのもおすすめです!
あちこちで展示会もされていますので、橙さんのサイトをチェックしてみてくださいね。
海野宿おすすめ【4】:うんのわ<宿泊・食事>
2014年4月にプレオープンされて以降、訪れる人の心を着実に掴んでしまっている「うんのわ」さん。
宿泊もできるのですが、今回はランチでお邪魔してきました。
入り口を入ると、中庭のような奥行きのある空間が広がり、足を踏み入れた瞬間にほっと癒される気持ちになります。
こちらでは、十割そばを頂きましたが、舌も心が満たされるお味でした、蕎麦湯までしっかり頂けます。ランチセットがすごくコスパが良くっておすすめです。お豆腐もお豆の味が味わえてとっても美味しかったですよ。
用事で近くによく来る母は、「ここにランチを食べにまた来よう」と、すっかり気に入っていました。
通路のところには、古い着物や古具が展示されていました、しゃれた将棋盤に思わず目を奪われてしまいました。ダイニングスペースの奥にも、農作具などの展示もあり、食事をしながら見て楽しめますよ。
今度は、宿泊で訪れてみたいですね。素敵な空間でした。
海野宿おすすめ【5】:通りや周辺のお散歩
紹介してきた他にも、通りの雑貨屋さん、お土産屋さんも素敵な場所がいくつもあります。
そして、書くまでもないのですが町の佇まいが素敵で、歩いているだけでもとにかく楽しいんですよね。
大きな柳が絵のようです。
しっくりと町並みに溶け込んで美しい蔵。
格子戸の内側の傘も風情を感じますね。
ついつい立ち止まってあちこち覗いたりしながら、気づいたら往復してしまうこと確実です。
季節がいいと、植え込みの花もいろいろな種類が咲き誇っていてキレイです。
目を楽しませてくれますね。
柳の下を歩くと、さわさわと風に揺れるかすかな音に癒されて、思わず童心に還ってしまいます。
格子戸も少しずつ表情が違い、感心しながら眺めて歩いていると、気づけばまた入り口に戻ってきてしまった、という感じです。
田中駅側の入り口から、すぐ通りの向うには千曲川が流れていて、ここからの景色もぜひ眺めてみてくださいね。
すがすがしい川の風にあたりながら、次は温泉に行こうか、早くホテルに戻ってのんびりしようか、なんて考えるのもいいですね。
海野宿まとめ
古い建物好き、古い町並み好き、信州ファンならぜひ訪れてみて頂きたい海野宿、いかがでしたか?
時短でささっと通りを歩くだけなら、往復で30分もいらないかもしれません。お参りをしてちょっと休憩して食事やお茶をしたり、お土産屋さんを覗いたりしながらなら、2~3時間、ガラス吹き体験や資料館を覗いたりとじっくり観光するなら、半日ぐらいといったかんじでしょうか。
こじんまりとしているのですが、なぜか何度も通いたくなる海野宿、大人の一人旅にもぴったり。残念ながら、ごく一部しか紹介できていませんので、実際に訪れてみて欲しいな、と思います。
海野宿(うんのじゅく)アクセス
【アクセス】
[車] 東部・湯の丸I.Cから約10分
[電車] しなの鉄道 大屋駅、田中駅から徒歩 各約10分
【お問い合わせ】 0268-62-1111(東御市観光協会)
【ホームページ】 海野宿観光情報サイト